◆必ず訪れる死
この世に生を受けた者には、必ず訪れる死~。死は、生きとし生けるものが絶対に避けることのできない定めです。
日蓮大聖人は
「人の寿命は無常(むじょう)なり。(中略)風の前の露(つゆ)、尚、譬(たと)へにあらず。かしこ(賢)きも、はかなきも、老いたるも若きも、定め無き習ひなり。されば先(ま)づ臨終(りんじゅう)の事を習ふて後に他事を習ふべし」(妙法尼御前御返事・御書1482)
と仰せられ、「臨終は、いつ何時やってくるかわからないもの、老いも若きも定めがないものである。だからこそ生前から、何よりも先に臨終のことを学び習っておきなさい」と臨終の大事を教えられています。
◆真に救われる教え
肉親や大切な人の死に臨んだとき、誰もが深い悲しみにうちひしがれることでしょう。
そして、故人の成仏を祈り、心からの葬儀を行ないたいと願うはずです。ゆえに、その葬儀は故人を必ず成仏に導く、正しい宗教によらなければなりません。日蓮大聖人が
「三世の諸仏も妙法蓮華経の五字を以て仏に成り給ひしなり」(法華初心成仏抄・御書1321)
と仰せられているように、すべての仏は、妙法蓮華経という本法を種(しゅ)として仏となることができたのです。
したがって、故人が成仏するためには、真実の教えである妙法蓮華経によるべきです。
◆大切な故人を弔うために
日蓮正宗では、葬儀を行なう場合、御本仏・日蓮大聖人以来の伝統法義に基づき、御本尊を奉掲(ほうけい)し、本宗僧侶の導師(どうし)により、読経・唱題等をもって故人の成仏を祈念します。
このことについて大聖人は
「今日蓮等の類、聖霊(しょうりょう)を訪ふ時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱へ奉る時、題目の光、無間(むけん)に至って即身成仏せしむ」(御義口伝・御書1724)
と示され、亡くなった方を弔うとき、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経を唱えるならば、正しい題目の功徳によって、必ず即身成仏できることを教示されています。
◆終わりに
どうか、大切な故人の死をとおして、成仏とは何か、真実の仏法とは何かを考えてください。
そして、かけがえのない故人の成仏を願って、共々に日蓮大聖人の御本尊を信じ、南無妙法蓮華経の題目を唱えてまいりましょう。
~日蓮正宗リーフレットより転載~
日蓮正宗 妙通寺(妙通寺・日蓮正宗でも検索可)
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