正直捨方便・但説無上道
「正直に方便を捨てて 但無上の道を説く」(お釈迦様が残した言葉 方便品)
法華経という教えは、インドの釈尊が遺言として説かれた究極の教えです。
念仏宗や真言宗、禅宗などで読むお経は、法華経に到るための手段として説かれた教え(爾前経)です。たとえるならば、建物を建てるための足場が爾前経であり、建築の目的である建物が「法華経」に当ります。
ですから釈尊は、法華経に
「法華経以外の教えはみな、いっときの方便だから、それを捨てて、今、法華経という無上の教えを説く」
との言葉を残されているのです。
日蓮大聖人は、こうした釈尊の精神を大切にし、さらにご自身が上行菩薩として付嘱を受けられた教えを基に「法華経以外の教えを捨てて、ただ南無妙法蓮華経の教えを信じなさい」と教えられました。そして、今の時代に適した「南無妙法蓮華経の大漫荼羅」を顕わされたのです。その御本尊を唯一無二と信じ、南無妙法蓮華経の題目を唱えていくことが、日蓮大聖人の教えであり、インドの釈尊の本意でもあります。
上行菩薩とは、釈尊に代わって、滅後の末法時代の衆生を救済する法華経の行者を指します。日蓮大聖人はこの上行菩薩の再誕生として出現され、人々に法華経の真髄である難妙法蓮華経の仏法を説かれました。法華経の深意より拝すれば、末法の法華経の行者である上行菩薩は、その本地(おおもとの本当の姿)は久遠元初という仏法の本源に覚りを開かれた御本仏です。
私たち日蓮正宗では、末法の御本仏であられる日蓮大聖人の遺言を護り、法華経・南無妙法蓮華経の御本尊を世界中の人々に弘め(広宣流布)、世界平和を実現していく。それを目指し、日々、自行化他の仏道修行に邁進しています。ですから、日蓮正宗こそが、仏教の唯一正統な集団といえるのです。