日蓮正宗 妙通寺(妙通寺・日蓮正宗でも検索可)
名古屋市中村区烏森町3丁目24番地 地下鉄東山線「岩塚駅」下車徒歩10分
Q1 御供養金額には決まりや目安がありますか?
A1 いいえ。御供養の金額には決まりはありません。精一杯の真心で、妙通寺の御本尊に御供えしましょう。ただし、塔婆代や、永代回向料、過去帳冥加料、納骨冥加料など、一部、きまったものもありますので、寺院受付までお尋ねください。
Q2 葬儀の際の戒名料や御布施にも、本当に決まりはないのですか?
A2 まず、日蓮正宗では「御布施(おふせ)」という言葉は使用しません。どんなときも、御本尊への御供えとして「御供養(ごくよう)」と称します。
葬儀の際の御供養について、なかには「はっきりと金額を教えていただいた方がありがたい」と言う方がいます。これは「他の家より少ないとみっともない」等と悩まれてのことと思います。
しかし、古来、日蓮正宗では葬儀や法事の際の御供養の金額は、僧侶が決めてはならないというのが原則です。
なぜなら、第一に、御供養は御本尊・日蓮大聖人へのものであり、僧侶個人に対する「お礼」のような性格のものではないからです。ですから僧侶が金額を決めて、請求するようなものではありません。
第二に、家庭によって金銭の価値がまったく異なるからです。たとえば、育ち盛りの子供を抱え、懸命に働いて生計を立てている御家庭と、ある程度、生活が落ち着いており、経済的にも多少の余裕がある御家庭など、それぞれ経済状況が異なります。
ですから、同じ1万円でも、その価値はまったく異なるのであり、一概に「○○万円を出して下さい」などということを、仏様でもない僧侶が決めることはできないからです。
真心をもって、精一杯の御供養を御本尊様に御供えできるよう、心がけていきましょう。
Q3 葬儀のときは、妙通寺への御供養とは別に、住職に「お礼」を包んだ方がよいと聞きましたが…。
A3 先にも記述いたしましたが、僧侶(住職)への「お礼」は不要です。御供養は、すべて御本尊に対するものですから、それ以外に、僧侶(住職)が個人的にいただく御供養はありません。
Q4 昔、創価学会員から折伏されたとき、「日蓮正宗は安いから入りなさい」と言われました。御供養は本当に安くていいのでしょうか?
A4 念仏や真言、禅宗や身延日蓮宗などで葬儀を行なうと、数十万円から数百万円といった大金を、寺から請求されるなど、謗法の各宗では、葬儀や法事が商売となっている姿が多く見受けられます。そうした狂った世相の中で、昔の創価学会では、「日蓮正宗の正しい信仰によってこそ、最高の葬儀が出せるのだから、ぜひ信心しなさい」と積極的に折伏された、その心根は、まことに尊かったものと言えます。しかし、折伏の際の言葉とはいえ、手っ取り早く「日蓮正宗は安いから入りなさい」との言葉は間違いです。そもそも、御供養には安いも高いもないのですから…。
日蓮正宗では御供養について、「お気持ちで」とか「真心で」と言います。しかしこれは「御供養は安くていい」「ちょっと包めばいい」ということとは、まったく意味が違うのです。
各家庭の経済状態に即した、無理なく、清らかな、しかも、できる限り精一杯の御供養をお供えできるよう、普段から心していくことこそ大切なのです。それが「仏様への御供養」というものです。
Q5 私は現在、経済的に苦しいので御供養することができません。御供養は、金銭的に余裕のある方が、できるときに、されたらいいのではないでしょうか?
A5 御供養の精神は、そういうものではありません。日蓮大聖人は「一紙半銭」とか「貧女の一灯」ということを教えられています。これは、たとえ半紙1枚であっても、その人にとって、それが精一杯の、最高の真心が込もった御供養であれば、成仏のための大善根になるとの教えです。
大切なことは、妙通寺の御本尊を外から護る(外護・げご)、つまり檀信徒の勤めとして御供養を、常に心がけていくことなのです。
皆さんの菩提寺である妙通寺は、皆さんの御供養だけで成り立っています。
「御供養は、できる人がすればよい」のではなく、「信徒全員で御供養し、菩提寺である妙通寺を護っていく」との精神を、どうか身につけてください。
また、小さなお子さんに「御供養の大事」を教えるため、お子さん自身にも、時にはみずから名前を書かせて、御供養を供えさせていくことが大事です。
なお、生活費をすべて御供養に回してしまったり、借金してまで御供養することは、かえって御供養の精神に反する行為となりますから、お互いに気をつけましょう。
Q6 妙通寺や総本山、あるいは他のお寺へ参詣するたびに、御供養をしなければならないのでしょうか?
A6 そんなことはありません。皆さんが「させていただきたい」と思うときに、御供養させていただけば良いのです。「しなければならない」のではなく、「させていただく」精神を学んでいきましょう。そうした心得を身につけ、御本尊への深い感謝の心を通観できたとき、お寺に参詣するたびに、少しでも御供養させていただきたいと、心の底から思えるようになるはずです。
実際にあった 信心のQ&A
Q7 御供養についての質問です。我が家は小さな子供を3人かかえ、必ずしも金銭的に余裕がある訳ではありません。しかし一方で、御本尊様にできるだけ御供養させていただきたいという気持ちもあります。どのように考えて、御供養申し上げていけばよいでしょうか?
A7 まず最初に、御供養には3通りの考え方があると思います。まず第一に「財供養」、二番目が「身供養」、そして三番目が「法供養」という考え方です。
最初の「財供養」とは、一生懸命働いて手にした金品などの財(命の糧)を、大御本尊様にお供えすることをいいます。お寺に対する御供養は、住職がお預かりし、お寺を運営したり、御本尊様のものを整えたり、住職が宗教活動する活動費、総本山への御供養、また一部を使わせていただいて、お寺を運営する住職の生活費等にあてさせていただいています。
「身供養」とは、身をもって御本尊様にお仕えする。自宅にあって、仏壇の掃除をしたり、御本尊様にお供えものをしたりして、身心を磨く修行を行なうこと等をいいます。
第三の「法供養」とは、常に唱題しながら、自分の願いだけでなく、世界中の平和を祈ったり、「世の中の気の毒な方に、少しでも希望の光を与えていきたい」と祈っていく。さらに、がんばれる人は、一歩進んで、折伏を実践し、正しい仏法に人々を導いて幸せにしていくということが、最高の「法供養」となります。これらの三つの供養を、みずからの力に応じて、無理なく、しかも持続して行なっていくことが、自身の命を磨き功徳を積んでいく大切な修行となっていくわけです。
実際、大聖人様の時代、御書にお名前が出てくるような方々は、大変な迫害を受けながら御供養に励み、日蓮大聖人様の御生活や、大聖人のもとで修行する多くの弟子たちの生活や育成、また一門の方々が各地を旅しながら折伏していく、そうした活動の源としての御供養に尽くされました。たとえば、南条時光殿は熱原法難後、幕府から重税をかけられてしまい、一時は、領主であるにもかかわず自身が乗る馬や、妻子の着物まで売って、なんとか生活をしのんだという、大変な苦労をされました。しかし一方、同じ時期に、時光は日蓮大聖人に対して、様々な食物や着物、金銭等をなんとか工面して、絶やさずに御供養を申し挙げていたことが御書の随所に出ています。そういった真心が、御供養には欠かせないのです。
あるいは、佐渡島から大聖人様を慕い、身延の大聖人の元へと登山参詣してきた阿仏房は、身延滞在中には、客人として寛ぐのではなく、大聖人の身の回りのお世話から、薪ひろい、水くみ、食べ物の調達など、滞在中も身の供養を捧げて、大聖人に尽くされています。
また、日蓮正宗では古来、多くの先達・御信徒の方々が、自身の生活をも顧みず、真剣な信行をもって折伏に励んできた歴史もあります。過去の正しかった頃の創価学会の会員さんたちも、それこそ自身の家庭さえ顧みず、広宣流布のため、折伏に身を挺してきたのです。そういった法供養はまた、何物にも変えがたい尊い御供養となるわけです。
さて、それを知ったうえで、今回の質問についてのお答えですが、確かに御供養、なかでも財の御供養は、仏法を興隆せしめ、大御本尊を外護し、広宣流布を進めていくうえで、必要不可欠な、大事な原動力になるものですから、出来る範囲内で、御供養されることは大事なことです。
しかし、現在、小さなお子さんを3人かかえています。「子育て世代が、一番、お金がかかる」と世間でも言われるように、これから、今まで以上にお金がかかる事も事実です。ですから、大切な財供養の御供養であっても、けっして無理なさらないよう、出来る範囲で行なってください。
そして、一生懸命に働いて、お子さんたちの子育ても無事に終え、生活にある程度の余裕もできてきて、
「御本尊様に、本当に守っていただいて、これまで家族なかよく、がんばって来られた。その深い感謝の気持ちを、御供養という形で表わさせていただいて、大御本尊様、お寺のために使って欲しい」
と、そのように思えるようになってからでも、御供養にがんばっていくことは十分できることだと思います。
ですから今は、ぜったいに無理しないでください。一方で、御供養は御本尊様に対する尊い志に基づくものですから、住職である私が、御供養の金額をきめたり、逆に「御供養はしなくていい」とお断りしたりするのも、これもちょっと筋が違うことでもあります。
ですから、無理なく、自発的に、真心をもって、可能な限りの御供養に、仏道修行として励んでいただいて、でも、ぜったいに家庭は犠牲にしないで。何よりの財であるお子さんには、十分なことをしてあげながら、お子さんにも、お小遣いの中から少しでも御本尊様に御供養できるよう、教えていく。信心の教育にも尽くしていただければと思います。
Q7 毎月納めている「講費」は、「御供養」とは違うのですか?
A7 各家庭に1ヶ月千円を負担していただいている「講費」は、妙通寺への御供養ではありません。
妙通寺の法華講活動に必要な経費を、この講費によって賄わせていただいているものです。具体的な使途は、法華講連合会の負担金(所属の世帯数によって全国活動費を分担しています)、各家庭の大白法購読料、コピー機リース代、配布チラシや資料等の印刷代、支部総会や御会式等でのお供物の購入費、その他活動費です。
講費は、支部の会計係の方と住職とが、二重チェックの上に取り扱っています。また、年間の収支については、毎年の支部総会の折に会計報告を行ない、皆さんにご報告しています。
講費は、強制的に収めていただいているものではありませんが、妙通寺の活動に欠かせない大切なものです。各ご家庭には、経済事情の厳しい節柄、大変とは思いますが、講費納入にご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。
日蓮正宗 妙通寺(妙通寺・日蓮正宗でも検索可)
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