創価学会員さんからのSOS ②
平成31年の元旦、名古屋市在住の創価学会員さんから
「妙通寺の布教チラシを見て電話しました。話を聞いていただきたいのですが…」
とのSOS電話がかかってきました。早速1月2日の正午から妙通寺本堂で面談。以下は学会員さんのお話の概略でです。
「昭和30年代から学会活動に励んできました。選挙、財務はもちろん、聖教も2部、3部と購読し、正本堂御供養も一生懸命に参加しました。昭和の終わり~平成に入った頃より、
『これからはあまり、お寺へ行かないように』
とか、
『大石寺には、もう数え切れないほど行ったから、そろそろ登山は卒業!』
などと、変な指導が行なわれるようになりました。さらに追い打ちをかけるように、平成3年になると
『宗門は一方的に学会員を破門した』
『これから葬式も法事もぜんぶ、学会でやるから寺へ頼まないように』
『大石寺は謗法だ』
と、会合のたびに言われるようになり、近所の学会員の手前、我が家もお寺から遠ざかるようになりました。
それから二十数年、つい先日(平成30年12月)、主人が亡くなりました。息子たちは、
『お坊さんのいない、学会の友人葬なんて、ぜったいに嫌だ。学会の人には知らせないで、遠い斎場で無宗教で葬式をする』
と言いました。正直いって、私も学会の友人葬は大嫌いでした。とはいえ、今さら、他宗のお坊さんにやってもらうのも嫌でしたので、無宗教で、そっと主人を送りました。
ところが、葬儀が終わっても、スッキリしないのです。また自宅に持ち帰った遺骨をじっと見ていると、これから先、どのように供養していけばよいのか。学会の公園墓地に埋葬するのも嫌だし、このまま家に置いておく訳にもいかないし、毎日悩んでいました。
すると、ある日、我が家の郵便受けに『日蓮正宗 妙通寺』のチラシが入っていました。
『ああ、これだ!』
と直感しました。電話番号が書いてなかったので、一生懸命調べて、お電話しました。
そこで今日は、同じく学会員の姉と一緒に来ましたので、これからのことや、いろいろな質問、遺骨の今後のことなどについてお話を聞きたいと思います」
というものです。
私(住職)からは、まず、どうして創価学会が破門になってしまったのか? 日蓮大聖人の仏法の本筋は、どういうものなのかを、かいつまんで、お話させていただきました。
最初は、ちょっと身構えていたお姉さん(妹さんに、半強制的に連れてこられた感じでした)も、話をすすめていくうちに、少しづつ心を開いてくれるようになりました。そして、みずから色々と質問してくださり、ついには
『やっぱり、学会はおかしいと思っていたんですよ』
『我が家は、ぜったいに御本尊様を交換しないと断ったのですが、息子の家は無理矢理、学会の幹部によって交換させられ、それ以来、息子は学会に不信を懐くようになり、ついに信心自体もやめてしまったのです』
『選挙、選挙って、本当におかしな団体だと思う』
とまで…。
『ああ、どうして主人が亡くなる前に、妙通寺に来ることができなかったのでしょう。悔やんでも悔やみきれない』
と妹さん…。
私(住職)からは、
「いや、ずっと前にチラシを見ていたとしても、破り捨てていたかもしれません。しかし大切なご主人を亡くされて、いろいろと迷っている時だったからこそ、御本尊様が導いてくださったのではないでしょか。その〝時〟がようやくめぐってきた、ということではありませんか? 今から行動しても、何も遅くはありません。
大御本尊様、大聖人様への信心のあり方を、学会の上の方の人たちの都合によってコロコロ変えること自体がおかしいのです。御本尊も変わった。勤行も変わった。葬式もかわった。何もかも変わった。宗門と学会と、どちらがおかしいのか、一目瞭然でしょう。
これからは、ご主人へ正しい追善供養のためにも、皆さんの将来のためにも、学会から離れて、妙通寺の信徒として日蓮正宗に再入信しましょう!」
ご姉妹からは、近日中に、家族そろって妙通寺に再入信する約束をしていただくことができました。
まず、学会から少しづつ離れていく過程(脱会プログラム)を、今日から開始することになりました。 以上