家族のお骨は、どうしたらいい?
旧来の先祖代々の墓地に埋葬することができず、あたらに墓地を購入したり、納骨堂などに遺骨を預けたりするには、いろいろな問題があります。
①墓地の永代使用料や、墓石建立費などが高額
②契約上、「この霊園は宗派を問いません」となっていても、結局は、大きな観音像が霊園入り口に祀られていたり、彼岸祭やお盆供養など、いろいろな宗教行事が霊園でおこなわれる
③墓園を経営する「宗教法人」が破綻し、墓園管理業者に管理業務が移行した途端、種々の経費がかかるようになった。(お寺が破綻するなどと想像できないでしょうが、実際に破綻はあります)
④近代的なビル内部に、おしゃれな礼拝室をそなえ、ボタンを押すと自家のミニ墓地がエレベーターで運ばれてくるという“新しい形”のビル型納骨堂が流行っています。
新築されたばかりは綺麗で、冷暖房完備、美しい音楽も流れるなど快適に思われますが、果たしてその快適な環境を、50年後、100年後まで継続できるのでしょうか。
また、万一、納骨ビルを経営する業者が破綻して、「エレベーターが故障しても、誰も修理できない」「命日に納骨ビルへ行ったが、玄関が開いていない」「空調設備が壊れていて、換気もできず、悪臭がただよっている」「ビルの老朽化がはげしく解体することになった」などの騒ぎになったとき、預けていた遺骨の扱いはどうなるのか?
⑤「樹木葬」などとは聞こえはいいものの、実態は、「霊園内の空き地に遺骨を埋めて、その上に木を植えるだけ」といった所もあります
(とあるケース)
妻に先立たれて独り暮らしをする中部地方在住のA氏(86)は、先祖代々の墓地には骨壺を納めるスペースが足りないため、地元の民間霊園の土地を購入した。死後は妻の遺骨とともに、新たな墓に入れてもらおうと考えていた。
ところが、A氏は離れて暮らす息子夫婦に心配をかけまいと、墓を購入したことを伝えていなかった。購入後に心筋梗塞で急逝するとは思わずに……。
息子夫婦は当然、A氏が新たな霊園を予約し、永代使用料を納めていたことを知らなかった。東京から地元まで墓の管理に通うわけにもいかないため、墓じまいして関東近郊の通いやすい納骨堂にA氏の遺骨を移すことにしたという。
お墓にまつわる利用者の相談を受け付ける日本仏事ネットの寺田良平氏が語る。
「こうしたケースでは、後になって故人の知人などから“お墓を買っていたはず”という話を聞いたり、購入した墓のある霊園から更新書類などの郵便物が届いて初めて気づくことがある。購入した区画を返還しても料金が戻ってこない場合が多く、墓を建てていたら処分のため余計に費用がかかってしまいます。
生きているうちに墓を手配しても“家族から精神的に弱っていると思われたくない”“費用のことで気を遣わせたくない”とその事実を伝えられない人は多い。ですが、伝えないまま亡くなればお金が無駄になるので、事前に家族間で話し合うべきです」
また、「業者選び」を誤るリスクもある。早くから墓を予約していても、霊園の経営母体が倒産して入れなくなった事例もある。
2007年には大阪府豊中市の霊園(約740区画)が競売にかけられ、所有権が宗教法人から民間の墓地管理会社に移った。民間会社が未納骨の区画の契約者に対して、追加の使用料を請求したことも物議を醸した。
2010年には福井県あわら市の寺院が経営破綻。墓地や納骨堂の所有権が民間の管理業者に移り、中には墓の移転や骨壺の返還を申し出る人もいたという。こうした霊園は決して珍しくない。
墓は家族の生活に関わるもの。子供たちと相談のうえ、冷静な決断が欠かせない。
※週刊ポスト2020年3月20日号より抜粋
ご遺骨の扱いは確かに大事な問題ですが、それ以前に、「どんな信仰によって故人を供養していくのか」。「どのような宗教施設に故人の遺骨を委ねていくのか」を優先的に考えるべきです。なぜなら、どんなに立派な施設であっても、その施設を運営する宗教がいい加減なものであれば、遺族の意志とは裏腹に、故人を一層苦しめる結果となるからです。
「今は、困ったことがないので、信仰はしない」とか「とりあえず創価学会の人に任せておけば、なんとかしてくれる」などと他人任せにしたり、「そのうちに…」と問題を先送りしていては、必ず後悔します。今こそ、あなた自身がまず、一族の成仏を託せる確かな信仰を選び、ご家族とよく相談して、家族そろって日蓮正宗の信仰をたもっていくことが、何よりも先決です。
そのうえで、日蓮正宗では、日蓮大聖人の仏法の根本霊場である富士・大石寺をはじめ、各地の寺院等で墓地や納骨室、永代供養墓などの施設が多数あります。
日蓮正宗の施設はどれも、営利目的の業者は介入しておらず、純粋な宗教施設ですから、安心して大事なご家族の遺骨を託すことができます。
日蓮正宗に入信したのち、菩提寺のご住職に相談すれば、あなたは、かならず納得できる方法を見つけられることでしょう。
日蓮正宗 妙通寺 電話052-481-6993
(毎日 午後3時~5時のみ電話相談受付)
※ 時間厳守でお願いいたします。すでに、どちらかの日蓮正宗寺院に所属されている法華講員の方からのご質問・ご意見は受け付けておりません。菩提寺ご住職にお問い合わせください。
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