総本山第64世 日昇上人ご指南
大御本尊の御内証を所持される法主上人
本日を期しまして関西総本部の入仏式を行いまするに際して、不肖皆様のお招きをうけまして、唱題共に御供養御報恩申し上げることが出来ましたことは感激にたえません。
さて皆様も御承知の如く、この御本尊は
「日蓮が魂を墨に染めながして書きて候ぞ信じさせ給へ仏の御意は法華経なり日蓮が魂は南無妙法蓮華経にすぎたるはなし」
と仰せられますこの戒壇の大御本尊の御内証を、帯し奉って不肖日昇、六十四世の法主として、御本尊様に信仰をそめておしたため申し上げている御本尊でございまする。
願主は大講頭・創価学会会長の戸田城聖氏でございます。関西に大御本尊を御安置申し上げて皆様がこれより折伏に邁進されん事を思いまして感激にたえない次第でござりまする。七十七才の老僧でござりまするが、光栄があるこの御本尊を終生忘れることが出来ません。
先年は本部の御本尊といい、ここに又関西本部の御本尊をお認(したた)めすることは私は実に何たる幸福で人生の幸福、大満足に感謝にたえません。涙をもって三宝にお礼を申し上げると共に皆様にも感激の涙を以てお礼申し上げる。
一言御挨拶を申し上げました。
(聖教新聞 昭和30年12月18日付 1面より抜粋)